社会科学

社会科学

[イデオロギーを越える]『道具としての社会学理論 : 人間社会の解読をめざして』寺田篤弘

本書は,現実の社会を解釈し,自らの行動を決め,社会の改革に進むための「道具」として社会学理論を捉えたいという読者のために書かれている。社会学を社会の解読のための道具として利用しようとすると,理論の蓄積性の欠如とイデオロギー性が障壁となる。本書のねらいは,社会学理論を命題化することで,理論につきまといがちなイデオロギー性を払拭し,理論的蓄積を可能にすることである。
社会科学

[サクサク理解]『必ずわかる!「○○主義」事典』吉岡友治

要約 100個以上の「○○主義」「○○イズム」を,「生きていくためには,何を頼りにすればいいのか?」「私の心はどう働いているのか?」など,様々な切り口から解説。その主義主張の生まれた歴史的背景や,他の主義との違いなどにも言及。各章末に...
社会科学

『大学生に語る資本主義の200年』(的場昭弘)まとめと感想

要約『大学生に語る資本主義の200年』(的場昭弘) 資本家の利潤を低下させないために世界へ広がっていくが,資本主義社会の本質だ。しかしそれによって,資本主義社会の内外に格差や対立,不正義などのゆがみが大きくなっている。今後あるべき資本主義...
社会科学

[M・ヴェーバーの入門書]『社会科学における人間』大塚久雄

大塚久雄『社会科学における人間』要約 「社会科学における人間」という問題では,社会科学的な理論的思考の中で,人間がどういうふうに位置づけられるのか,ということを扱う。社会科学において人間は,所属する集団独自の思考様式である人間類型にしたが...
社会科学

[使える!!]『自衛隊の仕事術』久保光俊ほか

久保光俊,松尾喬『自衛隊の仕事術』要約 自衛隊の仕事術は,(1)ミスの最小化,(2)仕事のスピードアップ化,(3)コストダウン化と安全化,(4)もっとラクに・楽しくできないかの工夫,の4つを原則としている。自衛隊が,有事の際も使命を果...
社会科学

[現代の子育て問題]『しつけの社会学』柴野昌山編

柴野昌山編『しつけの社会学』要約 現代のしつけは,個性の尊重が強調されている。しかし,実際にとられている方法は子ども本位ではなく命令的なものになっており,明確な達成基準がないために母親は教師の不安や葛藤も招いている。 「強制はダメ,...
社会科学

[学びからの逃走]『下流志向』内田樹

内田樹『下流志向』要約 子どもたちが学びを放棄するのは,かれらが消費者の目線で学校教育を見ているからである。子どもたちが授業中に不快な態度を示すのは,価値を見いだすことができない学校教育サービスを買わないという意思表示なのである。 ...
社会科学

[ただの弱い者いじめ?]『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ

パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』要約 社会学は非科学的な学問である。「こじつけ」の論説がまかり通り,他の学問領域からの反論も相手にしない。社会学者は,自らの存在価値が失われないようにするために都合よくデータを処理し,「社会問題」...
社会科学

[切り口としては面白いが…]『〈運ぶヒト〉の人類学』川田順造

川田順造『〈運ぶヒト〉の人類学』要約 「運ぶ」という行為は,ヒトが世界に拡散していくことを可能にした。ヒトの「運ぶ」技術は,その地域ごとのヒトの身体的特徴と地形や気候などの生態学条件よって異なる指向性を持つ「文化」として,人々に担われ...
社会科学

要約・まとめ『アスペルガーの子の「本当の気持ち」』アズ直子

アズ直子『アスペルガーの子の「本当の気持ち」』要約 アスペルガー症候群の子どもは,その個性のために生きづらさを抱えており,本人もそれをうまく言葉にできない。周囲の大人の知恵や工夫によって,アスペルガー症候群の子どもはスムーズに生活できる...
スポンサーリンク