社会科学 [イデオロギーを越える]『道具としての社会学理論 : 人間社会の解読をめざして』寺田篤弘 本書は,現実の社会を解釈し,自らの行動を決め,社会の改革に進むための「道具」として社会学理論を捉えたいという読者のために書かれている。社会学を社会の解読のための道具として利用しようとすると,理論の蓄積性の欠如とイデオロギー性が障壁となる。本書のねらいは,社会学理論を命題化することで,理論につきまといがちなイデオロギー性を払拭し,理論的蓄積を可能にすることである。 2019.02.10 社会科学
社会科学 [サクサク理解]『必ずわかる!「○○主義」事典』吉岡友治 要約 100個以上の「○○主義」「○○イズム」を,「生きていくためには,何を頼りにすればいいのか?」「私の心はどう働いているのか?」など,様々な切り口から解説。その主義主張の生まれた歴史的背景や,他の主義との違いなどにも言及。各章末に... 2019.01.27 社会科学
小説・物語 『ミステリーの人間学』―人間の心という真犯人を探る 要約・まとめ『ミステリーの人間学』(廣野由美子) 本書は,イギリス推理小説の系譜に,いかに「人間研究」という特徴が受け継がれているかを紐解き,ミステリーのもたらす作用について探究するものである。 ... 2017.03.30 小説・物語
社会科学 『大学生に語る資本主義の200年』(的場昭弘)まとめと感想 要約『大学生に語る資本主義の200年』(的場昭弘) 資本家の利潤を低下させないために世界へ広がっていくが,資本主義社会の本質だ。しかしそれによって,資本主義社会の内外に格差や対立,不正義などのゆがみが大きくなっている。今後あるべき資本主義... 2016.08.12 社会科学
社会科学 [M・ヴェーバーの入門書]『社会科学における人間』大塚久雄 大塚久雄『社会科学における人間』要約 「社会科学における人間」という問題では,社会科学的な理論的思考の中で,人間がどういうふうに位置づけられるのか,ということを扱う。社会科学において人間は,所属する集団独自の思考様式である人間類型にしたが... 2015.12.29 社会科学
小説・物語 入門・初心者に役立つ!! 20の文学批評理論まとめ 初めて文学批評理論を学ぶなら『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』を読んでほしい。批評理論についての解説本はたくさんあるが,それらの理論を「実演」してみせる本はあまりない。そこで本書は,メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン... 2015.10.29 小説・物語
社会科学 [ただの弱い者いじめ?]『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』要約 社会学は非科学的な学問である。「こじつけ」の論説がまかり通り,他の学問領域からの反論も相手にしない。社会学者は,自らの存在価値が失われないようにするために都合よくデータを処理し,「社会問題」... 2015.02.06 社会科学
哲学・心理学 [哲学と科学の関係]『はじめて学ぶ哲学』渡辺二郎 渡辺二郎『はじめて学ぶ哲学』要約 哲学は,世界全体が根本的に何であるのかを明らかにしようとする「世界観」であり,自己の人生の意義を考えて「良く生きよう」とする「人生観」である。科学的知識によって失われた主観的な真理の把握には,自分の経... 2014.11.23 哲学・心理学
哲学・心理学 要約・まとめ『発達心理学―人の生涯を展望する』無藤隆ほか 子ども一人ひとりは個性のある存在だが,「子どもの発達」にはある程度のパターンがある。そのパターンについて研究する学問分野が「発達心理学」だ。 発達心理学の研究を見てみると,「こうすればこのように育つ」というパターンがある程度見えてくる... 2014.11.05 哲学・心理学
読書・知識 要約・まとめ『読書はパワー』スティーブン・クラッシェン スティーブン・クラッシェン『読書はパワー』要約 読書は,読み書きや言語の能力を発達させる唯一の方法である。言語教育において最も効果的なのは,子どもが自由に本を選んで読む「自由読書」の環境を整えることである。 100年間の研究をまとめ... 2014.10.04 読書・知識