参考文献が充実

社会科学

[イデオロギーを越える]『道具としての社会学理論 : 人間社会の解読をめざして』寺田篤弘

本書は,現実の社会を解釈し,自らの行動を決め,社会の改革に進むための「道具」として社会学理論を捉えたいという読者のために書かれている。社会学を社会の解読のための道具として利用しようとすると,理論の蓄積性の欠如とイデオロギー性が障壁となる。本書のねらいは,社会学理論を命題化することで,理論につきまといがちなイデオロギー性を払拭し,理論的蓄積を可能にすることである。
哲学・心理学

[図解] 書くことで気分が上向きになる3つの理由 ―250本の実証研究の分析結果

トラウマ体験を文章に書いて打ち明けることによって身体的・心理的に健康になる,ということは様々な実証研究から明らかになっている。では,なぜ書くことは身体的・心理的健康につながるのだろうか。本論は,250本の実証的論文をメタ分析することによって...
小説・物語

『ミステリーの人間学』―人間の心という真犯人を探る

要約・まとめ『ミステリーの人間学』(廣野由美子) 本書は,イギリス推理小説の系譜に,いかに「人間研究」という特徴が受け継がれているかを紐解き,ミステリーのもたらす作用について探究するものである。 ...
哲学・心理学

要約・まとめ『発達心理学―人の生涯を展望する』無藤隆ほか

子ども一人ひとりは個性のある存在だが,「子どもの発達」にはある程度のパターンがある。そのパターンについて研究する学問分野が「発達心理学」だ。 発達心理学の研究を見てみると,「こうすればこのように育つ」というパターンがある程度見えてくる...
読書・知識

要約・まとめ『読書はパワー』スティーブン・クラッシェン

スティーブン・クラッシェン『読書はパワー』要約 読書は,読み書きや言語の能力を発達させる唯一の方法である。言語教育において最も効果的なのは,子どもが自由に本を選んで読む「自由読書」の環境を整えることである。 100年間の研究をまとめ...
言語・文学

要約・まとめ『メタファー体系としての敬語』アラン・ヒョンオク・キム

アラン・ヒョンオク・キム『メタファー体系としての敬語』要約 日本語の敬語の規則・文法は,目上の人を神聖なものとして扱うメタファー体系によってルールづけられている。敬語文法は複雑で例外が多いように見えるが,1つの根源的な原則,つまり〈目...
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