社会科学 [イデオロギーを越える]『道具としての社会学理論 : 人間社会の解読をめざして』寺田篤弘 本書は,現実の社会を解釈し,自らの行動を決め,社会の改革に進むための「道具」として社会学理論を捉えたいという読者のために書かれている。社会学を社会の解読のための道具として利用しようとすると,理論の蓄積性の欠如とイデオロギー性が障壁となる。本書のねらいは,社会学理論を命題化することで,理論につきまといがちなイデオロギー性を払拭し,理論的蓄積を可能にすることである。 2019.02.10 社会科学
読書・知識 文献レビューの書き方―「先行研究」執筆にも応用可能!! 文献レビュー・論評(literature review)の2つの役割 文献レビューは2つの役割を持つ。 特定の研究テーマについての膨大な先行研究を読者が短時間で把握できるようにする。 個々の実証研究には扱えない,理論レベルでの結論を示... 2016.04.11 読書・知識
社会科学 [M・ヴェーバーの入門書]『社会科学における人間』大塚久雄 大塚久雄『社会科学における人間』要約 「社会科学における人間」という問題では,社会科学的な理論的思考の中で,人間がどういうふうに位置づけられるのか,ということを扱う。社会科学において人間は,所属する集団独自の思考様式である人間類型にしたが... 2015.12.29 社会科学
小説・物語 入門・初心者に役立つ!! 20の文学批評理論まとめ 初めて文学批評理論を学ぶなら『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』を読んでほしい。批評理論についての解説本はたくさんあるが,それらの理論を「実演」してみせる本はあまりない。そこで本書は,メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン... 2015.10.29 小説・物語
社会科学 [ただの弱い者いじめ?]『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』要約 社会学は非科学的な学問である。「こじつけ」の論説がまかり通り,他の学問領域からの反論も相手にしない。社会学者は,自らの存在価値が失われないようにするために都合よくデータを処理し,「社会問題」... 2015.02.06 社会科学
哲学・心理学 [哲学と科学の関係]『はじめて学ぶ哲学』渡辺二郎 渡辺二郎『はじめて学ぶ哲学』要約 哲学は,世界全体が根本的に何であるのかを明らかにしようとする「世界観」であり,自己の人生の意義を考えて「良く生きよう」とする「人生観」である。科学的知識によって失われた主観的な真理の把握には,自分の経... 2014.11.23 哲学・心理学