社会学

社会科学

[イデオロギーを越える]『道具としての社会学理論 : 人間社会の解読をめざして』寺田篤弘

本書は,現実の社会を解釈し,自らの行動を決め,社会の改革に進むための「道具」として社会学理論を捉えたいという読者のために書かれている。社会学を社会の解読のための道具として利用しようとすると,理論の蓄積性の欠如とイデオロギー性が障壁となる。本書のねらいは,社会学理論を命題化することで,理論につきまといがちなイデオロギー性を払拭し,理論的蓄積を可能にすることである。
社会科学

[M・ヴェーバーの入門書]『社会科学における人間』大塚久雄

大塚久雄『社会科学における人間』要約 「社会科学における人間」という問題では,社会科学的な理論的思考の中で,人間がどういうふうに位置づけられるのか,ということを扱う。社会科学において人間は,所属する集団独自の思考様式である人間類型にしたが...
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[現代の子育て問題]『しつけの社会学』柴野昌山編

柴野昌山編『しつけの社会学』要約 現代のしつけは,個性の尊重が強調されている。しかし,実際にとられている方法は子ども本位ではなく命令的なものになっており,明確な達成基準がないために母親は教師の不安や葛藤も招いている。 「強制はダメ,...
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[ただの弱い者いじめ?]『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ

パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』要約 社会学は非科学的な学問である。「こじつけ」の論説がまかり通り,他の学問領域からの反論も相手にしない。社会学者は,自らの存在価値が失われないようにするために都合よくデータを処理し,「社会問題」...
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