科学

社会科学

[イデオロギーを越える]『道具としての社会学理論 : 人間社会の解読をめざして』寺田篤弘

本書は,現実の社会を解釈し,自らの行動を決め,社会の改革に進むための「道具」として社会学理論を捉えたいという読者のために書かれている。社会学を社会の解読のための道具として利用しようとすると,理論の蓄積性の欠如とイデオロギー性が障壁となる。本書のねらいは,社会学理論を命題化することで,理論につきまといがちなイデオロギー性を払拭し,理論的蓄積を可能にすることである。
社会科学

[ただの弱い者いじめ?]『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ

パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』要約 社会学は非科学的な学問である。「こじつけ」の論説がまかり通り,他の学問領域からの反論も相手にしない。社会学者は,自らの存在価値が失われないようにするために都合よくデータを処理し,「社会問題」...
哲学・心理学

[哲学と科学の関係]『はじめて学ぶ哲学』渡辺二郎

渡辺二郎『はじめて学ぶ哲学』要約 哲学は,世界全体が根本的に何であるのかを明らかにしようとする「世界観」であり,自己の人生の意義を考えて「良く生きよう」とする「人生観」である。科学的知識によって失われた主観的な真理の把握には,自分の経...
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